8月5日から17日間に渡って開催されていた100回目の夏の甲子園は、大阪桐蔭の大会史上初となる2回目の春夏連覇で幕を下ろしました。
走攻守全てにおいて高校生離れした戦いぶりは、まさに100回記念にして平成最後の夏の覇者に相応しいものでした。
また、敗れこそしたものの秋田県勢として第1回大会以来実に103年ぶりの決勝進出を果たした金足農業の戦いも称賛に値するものでした。
かつては13年連続で初戦敗退という苦しい時期もあった秋田県勢の躍進ぶりは、高校野球における地域格差が過去のものになったことを改めて知らしめるものになりました。

大会全体を通して終盤までもつれる接戦が多く、今大会から導入されたタイブレークも2試合ありました。なかでも済美-星稜戦は、春夏通じて史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランでの決着となり、高校野球の名勝負の歴史にまた新たな1ページを刻む事になりました。
大正時代に始まった高校野球は、1世紀と3つの元号をまたぐことになりました。少子化の影響で出場校数が年々減少するなど、高校野球を取り巻く状況には厳しいものもありますが、次の元号、そして世紀でも高校野球の隆盛が続くことを願いたいと思っています。